がん治療に関する主治医の診察がC棟の場合に、その診察日に合わせて当科医師がC棟で診察致します。
抗がん剤治療の効果を最大限に引き出すために、心身の健康を維持されることが必要不可欠です。“がんサポート外来”では、がん治療中の様々なつらい症状に対して、疼痛・緩和ケア科医師がお話を伺い、薬剤の調整等によって患者さまやご家族への支援を行います。
痛み、むかつき等の身体症状や、眠れない、元気がない、不安で仕方がない、等の気持ちのつらさでお困りの患者さまです。 ご利用については、がん治療担当医、またはC棟外来看護師にお気軽にご相談下さい。
2008年12月よりリンパ浮腫外来を開設しました。むくみによる日常生活への影響を少しでも軽減して生活できるような支援を行っています(自費診療となっています)。
2017年12月より、初回受診は、集団指導となります。リンパ浮腫発症予防や悪化を防ぐためのセルフケア指導を行います。(毎月第3木曜日13:00~14:00です。腕のリンパ浮腫、足のリンパ浮腫は月によって変わります。)
リンパ浮腫の治療は複合的理学療法と呼ばれ、一人一人異なる症状に対して以下のセラピーを適切に組み合わせていきます。発症してしまったリンパ浮腫を完治させる事は困難ですが、日常生活に注意して浮腫を発症しにくくすることはできます。発症早期に発見して治療を開始すれば、元の状態に近いくらいまで戻る方もいらっしゃいますし、安楽に過ごせるようになります。諦めずにケアを行っていくことが大切です。
1.スキンケア:むくんだ皮膚は傷つきやすく炎症を起こしやすいため、ひび割れや水虫など野感染症に注意する必要があります。保湿クリームや適切な軟膏を使用しましょう。感染によりリンパ管炎や蜂窩織炎が起こると浮腫の増強につながりますので、毎日のケアが重要です。
2.医療徒手リンパドレナージ:エステなどの美容的ドレナージとは違うゆっくりとしたやわらかいマッサージ法で、皮膚や皮下組織にたまったリンパ液を正常なリンパ節へ誘導するようにドレナージ(排液)を行います。硬くなった皮膚をほぐし、皮膚の状態を改善する効果もあります。
3.圧迫療法:体の水分は重力に従って手先足先に溜まりやすくなります。リンパドレナージで排液したリンパ液が重力の影響で元に戻らないために十分な圧迫を行います。弾性包帯やストッキング、スリーブなどを使用しますが、体に合わないものを使用するとかえって悪化することがあります。
4.圧迫した状態での運動療法:圧迫した状態で筋肉を用いた運動をする事で、リンパ管の動きを活発にします。強い運動ではなく、毎日できる程度の運動を続けましょう。お散歩をする、腕を握る・緩める、足首や膝の曲げ伸ばしなど、日常生活の中でできる運動で十分です。
5.日常生活指導:リンパ浮腫に対する知識や予防方法、対処方法など一人一人の生活スタイルに合わせ、ご自宅でのセルフケアを指導いたします。
【集団指導】
・集団指導時間は1時間程度です。
・Tシャツやジャージなどでお越しください。1回1080円です。
・場所は亀田クリニック5階リハビリテーション室内会議室です。
・時間は13:00~14:00です。